野球にはいろいろなポジションがありますが、「クローザー」という役割があるのを知っていますか?あまり聞きなれないポジションですが、一体何なのか意外に知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、クローザーとは野球でどんな役割があるのか?また、外国人選手が多い理由や名選手を紹介します。
クローザーとは野球でどんな役割?
まずは、クローザーとは野球でどんな役割があるのか?詳しく解説していきます。
試合終盤で勝利を締める専門投手
クローザーは、試合の終盤や最終回に登板し、チームのリードを守り切る役割を担うリリーフ投手です。主に僅差で勝っている場面に起用され、相手打線に反撃を許さず試合を終わらせることが最大の使命です。
試合の結果がほぼ確定する重要な局面を任されるため、チーム内でも特に信頼の厚い投手が配置されます。短いイニングで全力を投じるため、投手自身の集中力や精神力も極めて重要で、一球ごとの投球が勝敗を左右することも少なくありません。
セーブが記録される重要なポジション
クローザーが登板する場面の多くは「セーブシチュエーション」と呼ばれます。3点以内のリードを守り切るなど、一定条件を満たして抑えた場合にセーブが記録されます。この記録はクローザーの評価指標の一つであり、安定してセーブを積み重ねることがチームの勝利数に直結するのです。
セーブを重ねることで信頼度も増し、チームはより安心して勝利の場面を任されるようになります。
守護神としての精神的役割
クローザーは単に抑えるだけでなく、精神的支柱の役割も大きい存在です。「最後はこの投手が締める」という安心感は、先発や中継ぎ投手が思い切って投げるための後ろ盾にもなります。
プレッシャーのかかる場面を任され続けることで、チーム全体の士気を支える存在とも言えるでしょう。特に重要な試合や緊迫した状況では、クローザーの存在がチームの勝敗だけでなく、選手全員の集中力や戦い姿勢にも大きな影響を与えます。
現代野球で重要性が増す理由
近年の野球では分業制が進み、試合終盤を専門的に任せるクローザーの重要性がさらに高まっています。勝敗が紙一重の試合が増える中、確実に試合を終わらせられる投手の存在は、リーグ戦を勝ち抜く上で欠かせません。
そのため、クローザーはチーム戦略の中核を担うポジションとなっています。さらに短いイニングでの集中力や球威の必要性から、他の投手とは異なる専門的なトレーニングやメンタル管理も求められるのが現代のクローザーの特徴です。
クローザーに外国人投手が多い理由
クローザーに外国人投手が多い背景には、育成環境や補強方針、海外での起用経験など、いくつかの理由があります。ここではその要因を分かりやすく解説します。
海外でクローザー経験を積んだ投手が多い
外国人選手がクローザーとして起用されやすい理由の一つは、来日前からMLBやマイナーリーグで抑えを任されてきた経験を持つ選手が多い点です。既に試合終盤の重圧や役割を理解しており、日本球界でも即戦力として計算しやすい存在となります。
実績のある「完成されたクローザー」を獲得できることは、球団にとって大きなメリットです。
即戦力を求める球団の補強方針
クローザーは勝敗を左右する重要なポジションのため、育成よりも即戦力が優先されがちです。日本投手を一から抑えに育てるには時間がかかる一方、外国人投手は短期間で結果を求められる中で起用されやすい傾向があります。
特に優勝争いや上位進出を目指す球団ほど、実績重視で外国人クローザーを補強するケースが増えているといえるでしょう。
日本球界における育成環境の違い
日本のプロ野球では、若手投手が二軍で先発や中継ぎを経験することが多く、クローザー専門として育成される機会は限られています。そのため、抑えとしての経験値が不足しがちです。
一方、外国人投手は役割が明確な状態で来日するため、最初からクローザーとして起用しやすく、この点も外国人投手が多くなる理由の一つとされています。
クローザーの名選手を紹介!
クローザーには、圧倒的な成績や強烈な印象でファンの記憶に残る名選手が数多く存在します。ここでは国内外を代表するクローザーを紹介します。
マリアノ・リベラ
MLB史上最高のクローザーと称されるリベラは、ニューヨークヤンキース一筋で活躍し、通算652セーブは歴代最多記録です。カットボール一球種を軸に、どの打者にも対応できる制球力と圧倒的な支配力を誇りました。
ワールドシリーズでは無類の強さを発揮し、大舞台でも動じない精神力を見せ、クローザー像の完成形として世界中で尊敬されています。
佐々木主浩
日本球界では「大魔神」の愛称で知られ、横浜大洋ホエールズや横浜ベイスターズで数多くのセーブを記録しました。NPBでの圧倒的な成績を背景に、MLBでもシアトルマリナーズで抑えとして登板。
鋭く落ちるフォークボールを武器に、試合終盤での勝負強さは日米両方で高く評価されました。勝負どころでの冷静さと圧力への強さが際立つ名クローザーです。
藤川球児
「火の玉ストレート」と呼ばれる直球で多くの打者を圧倒した藤川球児さんは、阪神タイガースで長年抑えを努めました。NPB通算401セーブを記録し、特に緊迫した場面での登板で圧倒的な存在感を発揮。
投球フォームや精神力で相手打者だけでなく観客にも緊張感を与え、チームの勝利を最後まで支える精神的支柱としても知られています。
上原浩治
中継ぎとしても活躍しましたが、MLBボストンレッドソックスではクローザーとしてワールドシリーズ制覇に貢献しました。抜群の制球力と変化球の多彩さで短いイニングを確実に締め、勝負強さでチームに貢献。
NPBでも読売ジャイアンツで抑えを経験しており、日米両リーグで活躍した数少ない現代的クローザーの一人です。
岩瀬仁紀
NPBを代表するクローザーの一人で、中日ドラゴンズで長年抑えを務めました。通算407セーブを記録し、勝利への貢献度は国内屈指です。落ち着いた制球力と多彩な変化球で試合終盤を任され、重要な場面で何度もチームを救いました。
精神的支柱としての存在感も強く、日本球界における名クローザーの象徴です。
最後に
今回はクローザーの野球における役割や外国人選手が多い理由、名クローザーを紹介しました。試合終盤で勝利を守る重要なポジションであり、結果と精神力の両方が求められます。彼らの活躍や特徴を知ることで、野球観戦はより一層面白くなるでしょう。








